卒後教育実施報告 -第10回学校保健実践研究会-

創設より10回目を数える学校保健実践研究会が平成25年2月23日(土)に八王子キャンパスにて開催されました。今回は「子ども虐待」をメインテーマに、佐藤喜宣先生(本学医学部法医学教室教授)の「臨床法医学からみた子ども虐待」および、中川裕子先生(聖母大学看護学部養護学実践研究センター協力研究員)の「子どもの虐待-養護教諭にできること」と題する2題の基調講演がありました。100名余の参加者は講演に聴き入りながら、虐待が子どもだけでなく夫婦間のDVや介護にまつわる高齢者虐待などと形を変えて様々なライフステージで繰り返される深刻な健康問題であることを再認識しました。


 後半の実践報告では石原麻紀教諭(八王子高等学校養護教諭,H10保健学科卒)、西野恵子教諭(東京シューレ葛飾中学校養護教諭,H19保健学科卒)、川上詩織教諭(埼玉県川越市立霞ヶ関西中学校養護教諭,H21保健学科卒)の3名の卒業生から現場の多様な実情が語られ、養護教諭として奮闘する頼もしい卒業生の活躍を垣間見ることができ、活発に参加者との意見交換をすることができました。


 終了後の情報交換会では、養護教諭志望の在学生たちが先輩に触れ合う貴重な機会となり、教員も卒業生も旧交を温めることができ、本会の趣旨にそった意義深いイベントとなりましたことをご報告させていただきます。本会は杏会および杏里会の支援によって運営されております。ご関係の皆様のご理解とご協力に心より感謝申し上げます。


看護学科看護養護教育学専攻 亀崎路子

健康福祉学科 朝野 聡