第8回 超音波実践技術講習会

臨床生理学・医用応用工学教室
教授 石 山 陽 事

超音波検査実践技術講習会は杏里会のご援助と大学の協力により今年で第8回目となり, 3月24日(土),25日(日)の両日に三鷹の杏林大学看護専門学校実習室で開催致しました。 本講習会は杏林大学が卒後教育の一環として代表的な医用画像検査である超音波検査を行う実践的技術講習会です。

第1日目(土)午前中は消化器内科を専門とする超音波指導医による腹部超音波検査について,解剖学的位置関係を含んだプローブの走査法と検査のコツ, 注意しなければならない臨床症例等について生化学的な検査結果を含めて丁寧な講義が行われました。

午後は8名の被験者に協力してもらい,東芝,アロカ,GE横川,フクダ電子の各メーカ自慢の最新鋭のディジタル超音波診断装置8台を用いて, 超音波検査士8名により実践的な実習講義が行われました。1台は少し経験年数のある中堅受講者及び今年度から新たに設けた血管系エコー等のためにあて, より高度なテクニックについて実習と講義を行いました。 第2日目(日)の午前中は循環器内科を専門とする心臓の超音波指導医によって, 実践的な技術解説と画像から読みとれる臨床疾患について病理組織像を含めた講義が行われました。

午後からは前日同様8名の超音波検査士によりプローブ走査法から始まり,より実践的な実習講義を行いました。

受講者は岩手や富山,長崎など広い地域から参加され,今回は開業医や看護師,放射線技士の参加に加えて本学部卒業生も多数参加されました。 私共も懐かしさと共に皆様が活躍されている様を垣間見ることができ大変嬉しく思いました。

参加者の声

超音波実技講習会に参加して

超音波検査に従事して、今年で2年目になりました。頚部・体表臓器・腹部と検査をしておりますが、まだまだ手技は未熟なものであり、検査に対して躊躇してしまう事もあります。 中でも腹部エコーは観察範囲が広く、症例の種類も多いため、検査前に十分な知識を備えておく必要があります。

そこで、先日開催された超音波実技講習会の1日目(腹部)に参加いたしました。午前中は臨床の現場でも名高い竹内和男先生による講義、午後は超音波検査士の方々による実技指導が行われました。 先生の講義では、腹部臓器の主な疾患やエコー像を、写真を用いて解説して頂いたので大変勉強になりました。 実技講習では、一人ひとりがプローブを持つ時間が与えられ、マンツーマンで指導を受けました。 その中で基礎的な解剖から、すぐに実践できるような走査手順、呼吸・体位変換の方法などをポイントを押えながら丁寧に教えて頂きました。 また、無駄に時間をかけずに、見落としのない走査をする方法がわかり、充実した時間を過ごす事ができたと思います。

今回の講習会で、検査に対する苦手意識を克服する事ができたことを嬉しく思います。

最後に、本講習会を企画運営してくださった先生方、関係者の皆様に感謝します。自分が請け負う検査の大切さ、難しさをあらためて実感する最高の機会になりました。 これからも依頼する医師や患者さま一人ひとりにとって満足のいく検査を心がけていきたいと思います。