保健師0Q会(2023年度実施報告)

 保健師0Q会は、平成20年度の卒業生が立ち上げ、今年で14年目を迎えました。会は月1回自主研修として実施しており、今年度は計5回行いました。参加者は1年間延べ30名程度で、毎年保健師1年目のメンバーを迎えています。助言者として保健学部大木教授に参加いただいています。この会では、事例検討、担当事業の振り返り等をしています。年々、複雑な生育歴や健康課題を抱える事例が増え、対応困難な場面に遭遇することも増えています。また、全国的に中堅職員の人材不足など、職場での新任期教育も厳しい傾向があります。0Q会の事例検討で丁寧に自身の支援内容を振り返り、対応を検討する事で保健師のスキルアップに繋がっています。様々な自治体等で就業している卒業生らと話し合うことも、多様な視点から前向きなフィードバックを得られる大きなメリットです。また、保健師の横のつながりを持てる場でもあります。例年保健師に就職する同級生が少ない上、教育システムや機関・社会資源など就職先の環境はそれぞれ異なります。特に新任期や、看護師から転職したばかりの保健師は、自身が思い描いていた仕事とのギャップや不安を抱きやすい環境にあります。会に参加すると、恩師や卒業生と顔を合わせ、近況報告や、不安や悩みを相談する事ができます。今年度は、COVID-19の流行は落ち着いたものの、ここ2年間のオンライン開催によって横のつながりが希薄になるという課題が浮かびあがりました。会員は年々増加しているものの、1回当たりの参加者が減少しました。次年度は対面とオンラインのハイブリッド形式で行うことで、卒業生同士のネットワーク活性化を図って行きたいと思います。
 来年度も引き続き0Q会を継続し、これからも保健師の仕事を頑張っていこう!と思える会にしていきたいと思っています。