第2回杏林大学保健学部 診療放射線技術学科卒後研修会

 2018年9月1日に卒後教育の一環として第2回保健学部診療放射線技術卒後研修会を実施しました.昨年の卒後研修会は一期生のみの参加でしたが,今年は2期生も参加するということで,少しずつですが卒後研修会らしくなってきました.今回の研修会では,大学病院や中核病院で活躍する4名と,大学院で研究を行っている2名の卒業生に現状や研究内容,今後の目標について講演をしていただきました.1期生は診療放射線技師として2年目を迎えており,新人の頃とは違った目線で業務内容やその責務,目標について感じたことを講演していました.また,今年は他大学の大学院に進学した卒業生の講演もあり,参加者した卒業生や在学生にとってとても刺激になったと思います.特に在学生にとっては,実際の声を聴くことができたため,モチベーションアップにつながっていると感じました.われわれ教員にとっても,卒業生が各方面で活躍している姿を見ることができ,大変うれしく思いました.来年度も卒後教育の一環として第3回保健学部診療放射線技術卒後研修会を企画しており,さらに大きく立派に成長した卒業生に会えることを楽しみにしています.

卒業生の声

私は診療放射線技術学科の2期生として杏林大学保健学部を卒業し、筑波大学大学院に進学 した。進学の理由は、杏林大学の卒業論文のテーマだった「放射線治療」に関する研究を続けたかったこと、医学物理学を学び医学物理士の資格を取得することを目標としていたからである。卒後研修会では、今年4月に入学してからの約半年間でどのような事を学んでいるのか、 どのようなテーマで研究を行っているのか、さらに筑波大学の位置するつくば市の環境について報告した。この半年間で私は、医学物理に関する知識はもちろんのこと、研究倫理というグループワーク形式の授業を通して研究に対するインテグリティを高めることができた。また、筑波大学附属病院で診療放射線技師として研修 させていただ いていることによって、臨床における放射線治療の業務を理解しつつ研究 が行えている。このことは、私の研究テーマである「放射線治療における水晶体被ばくの評価」の目標 を達成する上で必要な実験体系や測定方法を考える大きな一助となっている。今回私が報告したことが 、診療放射線技師として活躍されている先輩方や同期、後輩への参考となれば幸いである。

宮﨑渉平(平成30年卒)