第3回杏林大学保健学部 診療放射線技術学科卒後研修会

 2019年9月7日(土)15:30~17:45まで杏林大学井の頭キャンパスA102・A101教室にて第3回杏林大学保健学部診療放射線技術学科卒後研修会が開催されました。卒業生49名、在校生61名、教員12名、総勢122名と多くの参加者数を得て、診療放射線技術学科らしい和やかで楽しい会となりました。山本学科長の挨拶から始まり、1期生から3期生まで6名の卒業生に卒業生報告としてご講演いただきました。大規模病院から中小規模病院、クリニック、社会人大学院生などそれぞれの近況報告や在校生に向けてのアドバイスなど内容は多岐に渡り、大変有意義な2時間でした。卒後3年目1期生の講演では、様々な経験を経て今年度転職した経緯についてお話いただきました。女性診療放射線技師として働く上で、ライフスタイルの変化に応じて転職を決断したという内容は卒業生にとっても在校生にとっても将来を考える上で参考になったと思います。女性の社会進出が進む中で、診療放射線技師の資格だけでなく専門的な資格を取得することが、ライフステージの変化に柔軟に対応するための強みになると改めて感じました。本学科初の社会人大学院生の講演では、学部からの進学とは異なる社会人大学院生のメリット・デメリット両方を提示し、大学院という選択肢の可能性と就職してからも学び続ける姿勢について知ることができました。4年生は就職活動のピークを迎える時期であり、先輩方のアドバイスや病院規模の違いによる勤務内容の違い等は将来を見据える上で大変参考になったと感想を述べていました。3年生にとっては診療放射線技師として活躍する先輩方の講演を拝聴したことで、後期から始まる臨床実習へのモチベーション向上に貢献したと思います。また、大学在学中の過ごし方や学生時代がいかに貴重な時間であるかを知ることは、国家試験合格という目標達成への大きな原動力になると感じました。卒後研修会後は学食にて情報交換会が開催されました。情報交換会では久しぶりに再会した同級生との交流だけでなく、卒業生同士の距離が縮まり、学年を超えた活発な交流を図ることができました。今後4期、5期と卒業生を輩出し、毎年開催される卒後研修会の場にて多方面で活躍する姿が見られるのを教員として心待ちにしております。

卒業生の声

 私は診療放射線技術学科の1期生として卒業し、今年で診療放射線技師の仕事も3年目になりました。講演依頼を頂いた際には「なにを話せばいいのだろう?」とすこし戸惑いましたが、私の「これまでとこれから」をありのままに伝えようと思いました。私の講演では、職場を変えたエピソードを中心にお話しさせていただきましたが、嬉しいことに交流会では講演内容に関して質問をするために在学生が来てくれました。卒業生のみならず、在学生にもリアルな声を届けることができ、私自身のモチベーション向上に繋げることができました。 私は演者の中では最年長でしたが、演者全員が自身の職場に誇りを持って話している様に見えました。照れながらも堂々と業務内容や施設の概要を述べる姿は参加していた卒業生や在学生にとって眩しかったに違いありません。診療放射線学科は4期生の卒業を迎えますが、卒業生との関わりは将来のライフイメージに対する良いモチベーションになると思います。私自身がそういった対象であり、卒業生として恥じない行動意識を持って業務に当たろうと思います。最後になりましたが、このような貴重な機会を与えて下さった診療放射線技術学科教員の皆様に心より感謝申し上げます。

髙橋尚子(平成28年卒業)